国際連合 “SDG Book Club” のブックリスト(目標11)

【2020-146】

国際連合(UN)は、 “SDG Book Club” として、6歳から12歳の子どもが「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)に親しめるようなブックリストを公開している。ブックリストでは、SDGsとして掲げられる「目標1」(Goal 1)から「目標17」(Goal 17)までが順番にとりあげられ、国連の6つの公用語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)の本が、各国語につき数冊ずつ紹介される。

2019年4月の開始当初は1か月毎に1つの目標に関するブックリストを発表し、2020年9月までに「目標17」(Goal17)までのすべてのリストが発表される予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大という世界的な状況もあってか、発表に遅れが生じている。今回のリストは、6月に発表された「目標10」(Goal10)から約4か月後に発表されたものである。

英語のブックリストに掲載された作品は以下のとおりである。(作者の日本語読みは、判明した場合のみ記載した。)

Goal 11 “Sustainable Cities and Communities”(住み続けられるまちづくりを:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする)

“Potatoes on Rooftops: Farming in the City”
written by Hadley Dyer(ハドリー・ダイアー)
作物が栽培され都市に供給されるまでの過程を、世界各地で撮られた写真やプロジェクトの事例を交えて紹介している。

“Out of the way! Out of the way!”
written and illustrated by Uma Krishnaswami
少年が大切にしていた木が大きくなるにつれて、周囲の景色も変わっていく。都市化する環境のなかで、時を経ても変わらないものが描かれている。

“The Streets are Free”(邦訳『道はみんなのもの』 “La calle es libre” からの邦訳)
written by Kurusa(クルーサ), illustrated by Monika Doppert(モニカ・ドペルト)
急激に都市化がすすむベネズエラのサンホセの子どもたちが、遊ぶ場所がほしいと大人に訴え、強い決意と仲間との協力によって実現する物語。

“Errol’s Garden”
written by Gillian Hibbs
都市でのガーデニングをテーマとし、地域社会活動についてやさしく解説する物語。

Ref:

(2020.11.18 update)