作家紹介4
28 鈴木のりたけ すずきのりたけ(1975-)
新幹線の運転士やグラフィックデザイナーなどを経て絵本作家になりました。様々な仕事の現場をポップで緻密な絵で紹介する〈しごとば〉シリーズを始め、遊び心あふれるユニークな絵本を次々と手掛けてきました。子ども時代に強烈な印象を受けたという加古里子(1926-2018)の科学絵本を参考に、絵だけで楽しめる絵本を制作しています。
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114. しごとば ブロンズ新社 2009 Y1-N09-J245 -
115. おつかいくん 小学館 2013 Y12-N13-L241 -
116. かわ 幻冬舎 2010 Y11-N11-J72 -
117. ぼくのトイレ PHP研究所 2011 Y17-N11-J774 -
118. ケチャップマン ブロンズ新社(初版:文芸社ビジュアルアート 2008) 2015 Y17-N08-J196 -
119. とんでもない アリス館 2016 Y17-N16-L162
29 tupera tupera ツペラ ツペラ
亀山達矢(1976-)と中川敦子(1978-)の夫婦によるユニットです。自作のおまじないに由来するユニット名には、「頭のねじがゆるむ」という意味があります。布雑貨制作から始まった活動が広がり、『木がずらり』から絵本も手掛けるようになりました。主に貼り絵の手法で制作し、様々な紙を組み合わせ、さらに上から絵の具を塗ることで、独自の色合いやデザインを生み出しています。読者との交流を重視したワークショップも全国で開催しています。
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120. 木がずらり ブロンズ新社(初版:ピエ・ブックス 2005) 2011 Y17-N05-H1291 -
121. しろくまのパンツ ブロンズ新社 2012 Y17-N12-J884 -
122. パンダ銭湯 絵本館 2013 Y17-N13-L680 -
123. わくせいキャベジ動物図鑑=The Planet Cabbage Animal Book アリス館 2016 Y17-N16-L1104 -
124. タコさんトコトコどこいくの? 絵本館 2010 Y17-N11-J266 -
125. 12の星のものがたり ヴィレッジブックス 2007 Y17-N07-H1464
30 みやこしあきこ(1982-)
大学在学中から絵本を制作し始め、2009(平成21)年に『たいふうがくる』で絵本作家としてデビューしました。現実と空想との間を自由に行き来する物語を、木炭や鉛筆によるモノクロの絵で描き、黒の濃淡によって光と影を巧みに表現しています。登場人物の服のひだや雑貨類まで細かく描き込まれた画面が、空想の世界に現実感を与えています。
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126. たいふうがくる BL出版 2009 Y17-N10-J574 -
127. もりのおくのおちゃかいへ 偕成社 2010 Y17-N10-J1067 -
128. よるのかえりみち 偕成社 2015 Y17-N15-L411 -
129. ぼくのたび ブロンズ新社 2018 Y17-N18-L1254
31 荒井真紀 あらいまき (1965-)
虫や草花の細密画で有名な画家、熊田千佳慕(1911-2009)に16歳の頃から師事し、ボタニカルアートを学びました。自然科学系の書籍の編集者やイラストレーターを経て絵本作家になり、身近な植物をテーマに、その生長を紹介する科学絵本を数多く手掛けています。植物をできる限り自分で栽培して描かれる、細部にまでこだわった緻密な水彩画が特徴です。
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130. たんぽぽ 金の星社 2015 Y11-N15-L223 -
131. あさがお 金の星社 2011 Y11-N11-J349 -
132. チューリップ 小学館 2017 Y11-N17-L690 -
133. あずき 福音館書店 2014 Y11-N18-L722
32 ミロコマチコ(1981-)
2012(平成24)年に『オオカミがとぶひ』で絵本作家としてデビューしました。力強く大胆な筆致で、動植物のあふれんばかりの生命力を描き出しています。国内外で展覧会を開いているほか、子ども向けのテレビ番組のアートディレクターを務めたり、ワークショップを定期的に開催するなど、幅広く活動しています。
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134. オオカミがとぶひ イースト・プレス 2012 Y17-N12-J777 -
135. てつぞうはね ブロンズ新社 2013 Y17-N13-L789 -
136. オレときいろ WAVE出版 2014 Y17-N14-L1018 -
137. けもののにおいがしてきたぞ 岩崎書店 2016 Y17-N16-L1011
33 きくちちき(1975-)
個展で発表していた手製本の絵本が編集者の目に留まり、2012(平成24)年に、文も絵も手掛けた『しろねこくろねこ』、どいかやの文に絵を付けた『やまねこのおはなし』の2作品で絵本作家としてデビューしました。出身地である北海道の豊かな自然や、息子の成長を見守る中でのエピソードなどを題材として、躍動感のある筆遣いと鮮やかな色彩が印象的な絵本を制作しています。
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138. しろねこくろねこ 学研教育出版 2012 Y17-N12-J191 -
139. ゆき ほるぷ出版 2015 Y17-N15-L1165 -
140. パパのぼり 文溪堂 2017 Y17-N17-L485 -
141. もみじのてがみ 小峰書店 2018 Y17-N18-L1187
34 ヨシタケシンスケ(1973-)
大学卒業後、ゲーム制作会社勤務などを経て、イラストレーターとして活躍しました。2013(平成25)年に刊行された初の絵本『りんごかもしれない』は、目の前のものに対する固定観念をくつがえし、「…かもしれない」と可能性を考えぬくユーモラスで自由な発想が好評を博しました。日常の中のありふれた出来事をユニークな視点でとらえ、発想を飛躍させて面白さやおかしさを見出しています。読者の共感を引き出すような、クスッと笑える作風が特徴です。
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142. りんごかもしれない ブロンズ新社 2013 Y17-N13-L351 -
143. このあと どうしちゃおう ブロンズ新社 2016 Y17-N16-L410 -
144. つまんないつまんない 白泉社 2017 Y17-N17-L429 -
145. おしっこちょっぴりもれたろう PHP研究所 2018 Y17-N18-L572
35 ヒグチユウコ
美術大学在学中から個展などで作品を発表し始めました。その後子育て期間を挟み、近年では画家や絵本作家として活躍しています。愛猫をモデルとした猫がモチーフの作品を中心に高い人気を得ているほか、グッズのデザインやファッションブランドとのコラボレーションなどでも注目を集める存在です。美しさとグロテスクさをあわせ持つ繊細な絵が特徴です。
絵本作家を支える編集者3
沖本敦子 おきもとあつこ (1978‐)
ブロンズ新社を経て、2019(令和元)年秋からフリーで活躍する編集者です。鈴木のりたけの〈しごとば〉シリーズを始め、かがくいひろしの〈だるまさん〉シリーズ、ヨシタケシンスケの『りんごかもしれない』など、近年の話題作を数多く世に送り出しています。編集以外にも、子どもと大学生が協働でオリジナルの絵本を作るプロジェクト「VIVITA BOOKS」の監修を務めています。
絵本作家を支える編集者4
筒井大介 つついだいすけ (1978‐)
ミロコマチコの『オレときいろ』を始め、担当した作品が国内外の絵本関連の賞を数多く受賞している編集者です。教育画劇、イースト・プレスでの出版社勤務を経て、現在はフリーで活動しています。絵本の編集を手掛けるかたわら、ワークショップの主宰などを通じて、新人作家の発掘・育成や、作り手が形にしたいと望む絵本を制作できるような環境づくりにも注力しています。