国際連合 “SDG Book Club” のブックリスト(目標14)

【2021-104】

国際連合(UN)は “SDG Book Club” として、6歳から12歳の子どもが「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)について学び、行動を促すことを目的としたブックリストを公開している。ブックリストでは、SDGsとして掲げられる「目標1」(Goal 1)から「目標17」(Goal 17)までが順番にとりあげられ、国連の6つの公用語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)の本が、各国語につき数冊ずつ紹介される。

2021年8月には「目標14」(Goal 14)のブックリストが公開され、海と海洋資源の保護の重要性が記述された本が挙げられた。

英語版ブックリストに掲載された作品と解説は以下のとおりである。(作者の日本語読みは、判明した場合のみ記載した。)

Goal 14 “Life Below Water”(海の豊かさを守ろう:海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)

“The Big Book of the Blue”
Yuval Zommer(ユーヴァル・ゾマー)

海の世界とそこに住む生き物たちが鮮やかに描かれ、それらの生き物たちについての興味深い事実、そして海を守るために何ができるかを知ることができる。

“Heads and Tails: Underwater”
John Canty

描かれているのがどのような姿の生き物なのか、想像力と好奇心が刺激される一冊。海だけでなく、湖や川も含めた水中世界の生き物を脅かす汚染の問題についての話をするきっかけにもなる。

“Water: A Deep Dive of Discovery”
written by Christy Mihaly, illustrated by Mariona Cabassa

水について分かりやすく包括的な説明がなされており、その貴重さを理解することができる。親しみやすい水滴のキャラクターが登場して水についての様々なトピックスを紹介し、水が地球を文字通り形作っていることも実感することができる。

“Shark Lady: The True Story of How Eugenie Clark Became the Ocean’s Most Fearless Scientist”
written by Jess Keating, illustrated by Marta Álvarez Miguéns(マルタ・アルバレス・ミゲンス)

世界有数のサメの研究者であるユージニ・クラークの物語。彼女の功績からは、サメは恐れではなく賞賛を向けられるべき存在であること、そして女性は決意次第で何でもできることを学ぶことができる。

“If You Want to Visit a Sea Garden”
written by Kay Weisman, illustrated by Roy Henry Vickers

北米北西海岸の先住民が3000年以上前から貝や海洋生物を育むために作り続けてきた、“sea garden”についての物語。

Ref:

(2021.09.21 update)