国際連合 “SDG Book Club” のブックリスト(目標17)

【2022-103】

国際連合(UN)は、 “SDG Book Club” として、6歳から12歳の子どもが「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)に親しめるようなブックリストを公開している。ブックリストでは、SDGsとして掲げられる「目標1」(Goal 1)から「目標17」(Goal 17)までが順番にとりあげられ、国連の6つの公用語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)の本が、各国語につき数冊ずつ紹介される。

2022年10月には「目標17」(Goal 17)のブックリストが公開された。英語のブックリストに掲載された作品は以下のとおりである。(作者の日本語読みは、判明した場合のみ記載した。)

Goal 17Partnerships for the Goals”(パートナーシップで目標を達成しよう:持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する)

Can We Help?
George Ancona

年少の子どもの放課後プログラムを手伝う中学生や、補助犬の養成に携わったり、スープキッチンのために野菜を栽培したりする子どもなど、地域で活動する子どもたちを生き生きととらえた写真絵本。

What Do You Do with a Problem?
Kobi Yamada(コビ・ヤマダ)文、Mae Besom(メイ・ベソム)絵

はじめはどうしていいかわからず、目の前の問題を避けようとしていた子どもが、勇気を出して向き合う姿を描いた絵本。

The Youngest Marcher
Cynthia Levinson(シンシア・レヴィンソン)and Vanessa Brantley-Newton(ヴァネッサ・ブラントリー=ニュートン)

1963年、アラバマ州バーミンガムで、9歳の少女 Audrey Faye Hendricks は勇気をもって人種差別に抵抗し、逮捕された。公民権運動で子どもが果たした役割を伝える絵本。

Each Kindness(邦訳『ひとりひとりのやさしさ』)
Jacqueline Woodson(ジャクリーン・ウッドソン)文、E.B. Lewis(E.B.ルイス)絵

自分がすることの意味を考えさせるような絵本であり、苦みや痛みを伴って心に響く。簡潔な言葉と、魅力的な絵で、他者への共感について語っている。

To Change a Planet
Christina Soontornvat 文、Rahele Jomepour Bell

地球を守ることの重要性を、静かに美しく訴える絵本。人々の日常とワシントンDCの気候変動デモが、鮮やかな絵で描かれている。

Ref:

(2022.12.01 update)