童謡

明治に入って学制がしかれると、小学校には「唱歌」の時間が設けられました。1881(明治14)年に刊行された伊沢修二編『小学唱歌集』が最初の唱歌集です。唱歌は、国家の意思や国家のもとめる美意識を教化するものでしたが、大正期の児童雑誌などに発表されるようになった童謡は、より自由で芸術的な子どもの歌となりました。

まど・みちお、阪田寛夫、谷川俊太郎、工藤直子らは、現代の子どもの歌や詩の代表的な書き手です。

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童-1小学唱歌集 初編
文部省音楽取調掛編纂
ほるぷ出版 1971(昭和46)
(日本児童文学館 : 名著複刻 付録)
当館請求記号 KH6-23(初版 767.7-M753s)
文部省1881(明治14)年刊の複製。唱歌が学校で歌うものとされ、同年に音楽が正課となり、我が国初の唱歌教材として第三編まで編纂された。

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童-2花咲爺さん
北原白秋 著 武井武雄 等絵
アルス 1923(大正12)
(白秋童謡 ; 5)
当館請求記号 児乙部23-K-14
原著は白秋童謡最盛期の作品。

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童-3赤い鳥童謠集
北原白秋 編
大空社 1997(平成9)
(叢書日本の童謡)
当館請求記号 Y8-M98-121(初版 603-236)
ロゴス書院1930(昭和5)年刊の複製。『赤い鳥』創刊から1929年3月号までの投稿童謡の選集。画像は箱。

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童-4青い眼の人形 : 野口雨情童謡集
野口雨情 著
大空社 1996(平成8)
(叢書日本の童謡)
当館請求記号 Y9-3068(初版 522-246)
金の星社1924(大正13)年刊の複製。雨情の第2童謡集。収録作品77編。画像は箱と表紙。

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童-5少女純情詩集
西条八十 著
大空社 1996(平成8)
(叢書日本の童謡)
当館請求記号 Y9-3057
大日本雄弁会講談社1936(昭和11)年刊の複製。 初版は1932(昭和7)年。純情無垢な少女の心情を描いている。画像は箱。

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童-6真珠島 : 童謡集
三木露風 著
ほるぷ出版 1974(昭和49)
(日本児童文学館 : 名著複刻 第2集 15)
当館請求記号 KH6-23(初版 501-256)
アルス1921(大正10)年刊の複製。北原白秋に献じた露風の第1童謡集で、1918年から3年間の作品。画像は箱と表紙。

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童-7お日さま : 童謡集
三木露風 著
大空社 1996(平成8)
(叢書日本の童謡)
当館請求記号 Y9-3067(初版 児乙部26-M-5)
アルス1926(大正15)年刊の複製。露風の第2童謡集。自然を讃美する作品が多い。画像は箱と表紙。

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童-8日本童謡集
与田凖一 編
岩波書店 1958(昭和33)
(岩波文庫)
当館請求記号 911.58-Y677n
日本の童謡の優れた選集。300編余りを収録。画像は「七つの子」他。

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童-9野ゆき山ゆき : 少年少女詩曲集
与田凖一 作
大日本図書 1973(昭和48)
(子ども図書館)
当館請求記号 Y7-3600
与田は、北原白秋や西條八十、野口雨情たちによって拓かれた童謡をさらに洗練させ、 少年詩として読むに耐えうる「うた」へと高めることに心血を注ぎ、この詩集等に結実させた。

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童-10明るいほうへ : 金子みすゞ童謡集
金子みすゞ 著 矢崎節夫 選
JULA出版局 1995(平成7)
当館請求記号 Y9-1426
金子みすゞの全集から選ばれた2冊目の選集。

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童-11美しい町 下
金子みすゞ 著 矢崎節夫 監修
JULA出版局 2003(平成15)
(金子みすゞ童謡全集 : 現代仮名づかい版 ; 2)
当館請求記号 KH248-H85
全集としては『金子みすゞ全集』与田凖一〔ほか〕編、JULA出版局1984(昭和59)年刊が初出。

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童-12てんぷらぴりぴり
まど・みちお 著 杉田豊 絵
大日本図書 1968(昭和43)
(子ども図書館)
当館請求記号 Y7-1117
58歳で自らの転機となった第1詩集。旧作もあるが大半は新作。

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童-13まど・みちお全詩集 新訂版
まど・みちお 著 伊藤英治 編
理論社 2001(平成13)
当館請求記号 KH335-G661
1992(平成4)年初版。宇宙と子どもの視点を貫いている。

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童-14雪と驢馬 : 童謡集
巽聖歌 著
大空社 1997(平成9)
(叢書日本の童謡)
当館請求記号 Y8-M98-119(初版 児乙部31-T-1、623-43)
アルス1931(昭和6)年刊の複製。巽初の童謡集。巽はアルスの社員で編集者だった。画像は箱。

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童-15サッちゃん
阪田寛夫 詩 和田誠 絵
国土社 2002(平成14)
(現代日本童謡詩全集 ; 第8巻 )
当館請求記号 Y8-N03-H43
1975(昭和50)年「国土社の詩の本 ; 13」として初出。書名の詩は、阪田初の童謡で、曲がついてラジオで流れ、レコード化もされた。

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童-16夕日がせなかをおしてくる
阪田寛夫 詩 高畠純 絵
国土社 1983(昭和58)
(しのえほん)
当館請求記号 Y17-9485
書名の詩は、曲がついて1968(昭和43)年にNHKテレビ「みんなのうた」で発表された。小学校の国語教科書にも採用された。

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童-17おかあさん : サトウハチロー・いわさきちひろ詩画集
サトウハチロー 詩 いわさきちひろ 絵
講談社 1989(平成元)
当館請求記号 Y8-6471
詩「おかあさん」は、1959(昭和34)年から放送のテレビドラマで読まれた。サトウハチローは作家・佐藤紅緑の長男。

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童-18誰もしらない
谷川俊太郎 詩 杉浦範茂 絵
国土社 2002(平成14)
(現代日本童謡詩全集 ; 第3巻)
当館請求記号 Y8-N03-H42
1976(昭和51)年「国土社の詩の本 ; 18」として初出。書名の詩は曲がつけられ、NHK「みんなのうた」で発表された。

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童-19のはらうた 1
工藤直子 著
童話屋 1984(昭和59)
当館請求記号 KH297-911
動物や草木を主人公にした作品。本シリーズは5巻まで刊行されている。