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書誌
© by permission of Elizabeth Banks
ニコルソン著作権提供/エリザベス・バンクス夫人
解題
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けれども、農場や牧場の生活も、大洋を越えてゆく冒険に負けず劣らず、新鮮なもの。目を、身近な生き物に転じてみようではないか。イギリスの家庭に、イギリスの動物を描いた本を!
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ウィリアム・ニコルソン(1872-1949)
William Nicholson\
イギリスの画家、イラストレーター。パリのアカデミー・ジュリアンで学ぶ。最近では彼の名前を知る人は少なくなったが、現代美術界の著名な彫刻家である息子のベン・ニコルソンの名声に隠れてしまうには、その業績はあまりにも偉大である。1890年代の後半、ベガスタフ・ブラザースの名でジェイムス・プライドと共同制作した劇場用や広告用ポスターは、色彩木版画集『アルファベット』(1897)、『12のスポーツ暦』(1897)、『ロンドン・タイプス』(1898)、『四角いどうぶつ絵本』(1900)などと共に、彼の木版画家としての優れた才能に光を当てることになった。彼の木版画の単純化された構図の背後には、様々な表現方法を自在に使いこなす技量と、制作意欲の強い芸術家性があったことを忘れてはならない。
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舞台美術や印刷美術、子どもの本の世界で幅広い活躍を見せる一方、ニコルソンは画家としての才能も大いに発揮した。室内の憂鬱や心の孤独を忘れさせてくれる肖像画『プリマス伯爵とその家族』(1908)、大きく広がる空を描いた風景画『リトルハンプトンのそばで』(1906)や『悪魔の逃亡』(1911)、そして記念すべき作品『休戦前夜』(1918)では、身近な都市の荘厳さが表現されている。またニコルソンには、別人の筆づかいのように飄々と描かれた静物画『シンプソン嬢の長靴』(1919)、『谷間の百合』(1925)、『シクラメン』(1936)などの作品もある。
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子どもの本では、マージョリー・ウィリアムズとの共作『ビロードうさぎ』(1922)が、子どもたちよりも親や図書館員の間で人気を博し、半世紀以上を経た現在でも読み継がれている。またニコルソンが一人で制作した『おりこうビル』(1926)や『海賊の双子』(1929)は、最近では収集家の間で注目を集めている。
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十九世紀後半のニコルソンの作品の復刻や、彼の仕事についての研究は少ないが、最近の著述では次のようなものがある。『ウィリアム・ニコルソンの印刷美術』コリン・キャンベル著(ロンドン:バリー・アンド・ジェンキンス、1992)、『画家ウィリアム・ニコルソン:絵画・木版・文・写真』アンドリュー・ニコルソン著(ロンドン:ガイルス・デ・ラ・メア、1996)、『ウィリアム・ニコルソン』サンフォード・シュワルツ著(ニュー・ヘイヴン:エール大学出版局、2004)
(ジェイムス・ハワード・フレイザー 2006年1月)