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  • コラム
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国際子ども図書館開館10周年に寄せて 祝賀メッセージ

国際子ども図書館開館10周年に寄せて、国内外の関連機関の皆様からいただいたメッセージをご紹介します。
外国の方からのメッセージは、日本語訳、原文の順で掲載しています。

国立国会図書館国際子ども図書館開館十周年、お目出とうございます

社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)会長 島 多代

社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)会長 島 多代 子ども時代、私にとっての図書館は祖父の書庫でした。外で遊び疲れた熱気を鉄板張りの冷たい空間で冷やすと、書棚にかかる高い梯子を左右に動かして読める本を探しました。法律書で埋る何列もの棚のてっぺんには、「モンテ・クリスト伯」、「椿姫」、「クオ・ヴァディス」などが世界文学全集のなかにしっかりと収まっていたからです。床隅には父が子どもの頃読んだ「赤い鳥」も積み上がっていました。後から聞けば、鈴木三重吉や清水良雄のご近所だったらしいのです。
 書庫の匂いを再び嗅いだのは、大病のため外で遊べなくなった中学時代に、図書係としての役割が与えられた時でした。図書室が日常の場と重なる、運命の歩みが始まりました。
 国際子ども図書館の役割は、子どもの本の中で「ことば」や「絵」が語る人間の永続的価値観を、時代や言語を越えて、未来への遺産として収集、保存することだと考えます。いま、日本には外地からの大勢の「移動する子どもたち」が住んでいます。これからは、日本に住むすべての子どもたちが、自らの文化的アイデンティティーを辿ることが出来るようにすることも、国際子ども図書館の重大な課題となると考えます。


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心をひとつにして

特定非営利活動法人 ブックスタート 代表兼事務局長 白井 哲

特定非営利活動法人 ブックスタート 代表兼事務局長 白井 哲 国際子ども図書館の開館を祝す2000年の子ども読書年は、日本に「ブックスタート」が紹介された年でもありました。
 子ども読書年には、子どもと本の出会いのために、全国各地で数多くの事業が行われました。ブックスタートについても、国際シンポジウムや試験実施を行い、それが出発点となり、市区町村自治体での本格実施とその後の普及につながっていきました。今では、読書推進の分野に留まらず、子育て支援など様々な分野の人々が、赤ちゃんの幸せを願い協力して取り組む事業として、約4割の市区町村で実施されています。
 2000年5月5日の開館式典は、子どもの読書に関わる人々の熱意が上野の森に結集した、象徴的な機会でした。あれから10年。その思いは、確実に全国各地に広がっていると実感しています。国際子ども図書館のさらなるご発展を祈念するとともに、これからも、子どもたちの未来のために、心ひとつに力をあわせていく責任を、改めて感じております。


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日本児童図書出版協会 会長 竹下 晴信

 国際子ども図書館の要請に応えて、私たちは「海外で翻訳出版契約の成立した日本の児童書」の書誌データを提供してきた。そのデータが基本となって今回、同館十周年記念展示会へと結実された。慶ばしい限りである。
 開館以来同館は、本の収蔵に力をつくし、調査・研究機能を駆使して、様々な切り口から多くの展示会を開催してきた。図書館の発信する情報のうち、本の現物展示とブックリストは重要なものだ、と思う。私はかつて、トロント市立図書館の児童室が発行する、16ページ453点から成るブックリストに導かれるように、その児童室を訪れた。そこにはガラス扉ごしに臨めるよう、稀覯本の部屋が併設されていた。入室はかなわなくとも、児童室を訪れる子供にとって、それは素晴らしい常設の展示となっていた。
 国際子ども図書館が、アジアと世界に眼をむけ、子供文化の発信を多彩な展示会とブックリストを通して展開することに期待する。


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社団法人 読書推進運動協議会 事務局長 戸畑 勇太郎

社団法人 読書推進運動協議会 事務局長 戸畑 勇太郎 国際子ども図書館が開館したのは2000年5月5日の「こどもの日」です。早いもので、2010年には開館10周年を迎えます。児童書のナショナルセンターとしての機能・サービスの充実に努めてこられた関係者の皆さまに、心からの敬意を表します。
 子どもの本には、よく読まれるものほど傷つきやすいという問題がつきまといます。図書館として、「保存」と「利便性」という矛盾した課題に常に向き合っている関係者の皆さまのご苦労は如何ばかりかと察せられます。
 子どもが本に親しむためには、身近に本があることが重要です。そして、無限に広がる子どもの興味や関心に応えていくためには、図書館の蔵書数が豊富でなければなりません。国際子ども図書館の収蔵能力は約40万冊。あと5年程度で書架が満架になると聞きます。計画されている施設の拡充が一日も早く実現することを願います。
 私たち民間の読書推進に取り組む団体も、国際子ども図書館と連携・協力しながら、理想の図書館づくりに向けて歩んでいきたいと思っています。夢をかたちにしましょう。


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財団法人 文字・活字文化推進機構 理事長、元衆議院議員 肥田 美代子

財団法人 文字・活字文化推進機構 理事長、元衆議院議員 肥田 美代子 国際子ども図書館の設立は、わたしの夢だった。けれどもその必要性を訴えたとき、国会議員の多くは当初、「10年はかかるね」という反応であった。
 元参議院議員の村上正邦先生の決断はすばやかった。わたしが「現在の国立国会図書館には、豊富な児童書があるのに18歳未満の子どもは入館できない」と説明すると、「肥田さん、やりましょう」と即座に決断された。超党派の国際子ども図書館設立推進議員連盟設立にも賛同され、その会長を引き受けられた。事務局長にはわたしが指名された。議連発足は1995年、それから5年後の2000年には開館にこぎつけることができた。
 やがて議連の議員たちも積極的な姿勢をみせるようになり、それぞれの所属党派をまとめられた。国立国会図書館の心ある職員たちも協力してくれ、民間の人たちの後押しもあった。このパワーこそ実現の源泉であった。中国の人は井戸を掘った人を忘れないという。村上先生への恩義は、わたしも終生忘れない。


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社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)前会長 松居 直

社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)前会長 松居 直 国際子ども図書館が21世紀に向けての国家事業として創設され、10周年を迎えたことは、わが国の子どもの文化の充実と発展のみならず、世界史的な展望がひらかれたその意義は計り知れません。心から敬意を表する次第です。
 現代版の物語絵本の本格的な出版がはじまったのは、1953年12月の「岩波の子どもの本」においてです。私はこの中の欧米の物語絵本の翻訳本を手にして、その内容のすばらしさと表現力のゆたかさに感銘をうけました。そしてわが国の子どもたちのために独自の物語絵本を企画して出版することを志し、1956年4月に月刊物語絵本「こどものとも」を創刊しました。
 その後、さらに海外各国の優れた絵本の翻訳出版を経験するなかで、絵本づくりの多様で奥深い編集技法や印刷、造本の方法を習得して、わが国の絵本出版の可能性を探求し、国際的な図書展に出品する夢を実現することができました。
 特に1962年以降のフランクフルトでの国際図書展において出品した、創作絵本・昔話絵本は海外の編集者の注目をあつめ、各国語での翻訳出版が実現するにいたりました。その後は絵本を通しての国際交流は充実の一途をたどり、アジアの発展途上国の出版活動にも大きな刺激を与えています。
 この間、福音館書店においては1963年以来、絵本と児童文学作品は803点が37か国において48言語で翻訳出版されました。


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国立ならではの仕事を

財団法人 東京子ども図書館 理事長 松岡 享子

財団法人 東京子ども図書館 理事長 松岡 享子 子どもが読書の習慣を身につけて育つことの大切さと、それを助ける図書館の児童奉仕の重要性は、公立図書館の先達と、全国各地で子ども文庫活動に身を捧げてこられた大勢の関係者のご努力によって、ここ半世紀の間に、広く一般に理解されるようになりました。この土壌の上に、十年前、国立の子どもの読書専門の図書館が設立されたことは、国が、子どもの読書に深い関心を寄せている事実を象徴するものとして、大いに歓迎されました。歓迎に伴って、あれも、これもと数多く寄せられる期待や要望。それに応えるのは容易なことではないでしょう。国際子ども図書館が、内部の体制を整え、国立の機関ならではの役割をしっかりと見極め、この先の十年、二十年、子どもの読書の現場で働く人々の支えとなる仕事を、息長く続けていかれるように祈っています。


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社団法人 全国学校図書館協議会 理事長 森田 盛行

社団法人 全国学校図書館協議会 理事長 森田 盛行 国際子ども図書館開館10周年おめでとうございます。待ちに待った開館がつい数年前のような気持がいたします。初の国立の子ども図書館であり、「児童」図書館ではなく「子ども」図書館、子どもや学校への直接サービス等の斬新さにこれからの発展が予感されました。毎年開催される国際子ども図書館連絡会議に参加させていただいていますが、予感通り着実に発展する状況をお知らせいただき、とてもうれしく思っています。
 全国の学校図書館への支援に取り組んでいただき、また当会の研究会にも積極的にご協力いただき、あらためて感謝申しあげます。歴代の館長さんのご理解のもと、学校図書館のナショナルセンターとしての機能も果たしていただいています。これからもご支援ご協力をいただきながら、どの子どもも本を楽しんで読める環境作りに努力していきたいと思います。国際子ども図書館のますますのご発展を祈念申し上げます。


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元国立国会図書館客員調査員、立教大学名誉教授 吉田 新一

元国立国会図書館客員調査員、立教大学名誉教授 吉田 新一 国際子ども図書館創設から10年。子どもと本の触れ合う場の提供やミュージアム機能の展開など、有用なサービスをなされてきましたが、図書館活動の根幹を成す資料の収集蓄積と情報の提供、児童書の調査研究でも着実に確実な成果をあげてこられました。私は客員調査員として3年間、同館所蔵の貴重な資料と新たに追加されたプランゲ文庫コレクションの映像によって、15年戦争期から終戦直後期におけるわが国の絵本の実情をつぶさに知ることができました。軍国主義下で言論統制と物資不足の折という先入観からか、従来いささか等閑視されてきたこの時期が、実は大正と昭和初期の童画隆盛期と、昭和30年代以降の絵本黄金期とをつなぐ、芸術的に価値ある絵本の出版が行われていた、看過しえぬ一期であることを認識させられました。これは同館所蔵の資料でえられた知見であり、ささやかながらも同館活用の実りある一例として、ここに披露させていただきます。


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