既に16世紀後半にはチャップブックなどでしばしば印刷されていたこの伝承バラッドを、コルデコットが絵本にしたもの。早死にした両親に頼まれて二人の子どもを育てている伯父さんが、遺産目当てに子どもたちを森の中で殺そうとする。子どもたちは逃れるがやがて森で迷い、木の葉に埋もれて死んでいく。子どもの絵本のためのおはなしとして当時の教育意図を理解するのは難しい。むしろ親たちへの警告として伝承されてきたのかも知れない。