1899年に「三つ子」という題名で出版されたこの本には「赤ん坊のオペラ」(1877)、「赤ん坊の花束」(1878)、「赤ん坊のイソップ」(1887)が合本されている。この本は英国で500部、米国で250部が限定出版された。この再版に際してクレインは、“まえがき”のなかで「赤ん坊のオペラ」が最初に出版された1876年には子どもだった最初の読者たちに「伝承された唄や物語にある笑いや興奮や智恵を思い出して、今度は君たちの子どもらの栄養にしてもらいたい」と記している。ここでは、クレインの絵本は三冊ともこの「三つ子」から収録されている。